秘密の部屋

□第8話
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「うう、また成功出来なかった……」
「シェーマス、貴方何であんなに爆発させるのが好きなの?」
「僕も好きで爆発させている訳じゃあ……何あの人だかり?」
シェーマスとグリフィンドール寮まで帰ろうとしていると、壁の前に人だかりが出来ていた。
それは、つい先程ユイが来た場所だ。
ユイはチラッとミセス・ノリスが吊るされ石にされていたであろう松明を見た。
だが、ミセス・ノリスの姿はなかった。
あの後、フィルチからまた離れてここへ来たのかと最悪な想定はあったが……。
「あれ、ハリーじゃない?」
シェーマスが指差した所に、壁の前にハリーやロン、ハーマイオニーの姿があった。
「ちょっと行って来る」
ユイは、人垣を押し退けてハリーの元へと向かった。
「ハリー!」
「ユイ」
「何があったの?」
ハリーが絶命日パーティが終わってここに来たら、この字が書かれていたんだと壁を指差した。
『秘密の部屋は開かれたり。
継承者の敵よ、気をつけよ』
その字は、血で書かれていた。
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