賢者の石

□事情説明
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「さて、お主らは入学までの間医務室を使ってもらうとする。
セブルス、案内を頼んだぞ」
「分かりました、校長」
夢子とユイは、ダンブルドアに礼を言った後、スネイプに付いて行った。


医務室までの案内がすむと、スネイプはそそくさと退散した。
「スネイプったら、去り際チラチラと私見てた気がするわ」
「ただ、また抱きつかれるか警戒されての事だと思うけど」
スネイプは、ユイより夢子の方をかなりチラチラと見ていた。
明らかにビクついた様な表情で。
夢小説の中のスネイプは、あんな表情はしないだろうなとユイは、なんだか新しいスネイプを見た気がして新鮮な気持ちになった。
「お前らが、ホグワーツ入学まで医務室で過ごすってか?」
夢子とユイに白衣を着た黒髪の男性が近づいてきた。
かなり美系に分類されるような美男性だった。
年の頃は、30代半ばだろうか?
「貴方誰なの?」
「スティーブン・ストレンジだ。
お前らの面倒を見るようスネイプに言われた」
「私、もう寝ますね。明日の入学準備に備えて寝なきゃなんで。
それに、映画や原作に出てない貴方には興味ないんで」
夢子は、それだけ告げるとさっさとベッドに横になった。
「なんだ、あいつ?」
映画や原作という単語は、分からないまでも不愉快なことだとはストレンジにも理解できたようだった。
「ごめんなさい。
彼女、トリップ王道に拘る人なんで」
「トリップ王道はよく分からんがお前も苦労してるんだな。
お前の名前は?」
「あ、ユイ ヤマブキです。
既にベッドに横になった彼女の名前が時光夢子です」
ストレンジは、夢子を一瞥した後(その目には明らかに夢子を軽蔑していた)、ユイを見た。
「ユイ、明日の入学準備にこの俺が付き添う事になるのを時光に説明しといてくれ」
「分かりました、ストレンジ先生」
ストレンジは、それだけ告げるとその場を離れて行った。
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