賢者の石

□ホグワーツ
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校長室の前に着き、夢子が合言葉を言おうとした時に男性の声が聞こえた。
「ここで何をしている?」
その声は、紛れもなくあのスネイプの声だった。
「あ、スネイプだ!」
「何故、我輩を知っている?
というか、何故抱きつこうとしてくるのだ?
く、来るな!」
夢子がスネイプに抱きつこうとしにかけたので、一気に警戒心が膨らんだようだ。
このままでは、スネイプが杖を出しかねない。
ユイは、慌てて夢子に言った。
「ちょ、ちょっと!
びっくりされてるでしょうが!
すみません、あの私達、ここの校長に用があって……」
夢子がユイの言葉に引き下がったのを見て、ユイはスネイプに事情を説明した。
「まぁ、良かろう。
なら入るがいい。その代わり、我輩も入るからな」
「願ったり叶ったりよ!」
余計な事を言う夢子をユイは引っ叩いた。
このトリップ王道にこだわるのをなんとかしてほしいとユイは、願わざるを得なかった。
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