賢者の石

□その男
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ハリー・ポッターの世界!? とユイは驚愕した。
「僕の仕事は、現実で死んだ人々を行きたい世界に送るのが仕事でね。
ただし、条件付きで」
「条件?」
「君の記憶を封じる。
ハリー・ポッターの物語の先を君は知っている状態を知っていないという状態にするんだ」
疑問に思うユイに神様もどきは丁寧に説明してくれた。
ハリー・ポッターの原作での内容をいわば、何も知らない状態にするということだ。
現実での知識や自分の記憶はそのままということらしい。
「なんか、あやふやな状態ですね……」
「まぁ、その時になれば分かるさ。
何もかも知っていて、ハリー・ポッターの世界に行ってダンブルドアに簡単に信じてくれたらつまらないだろう?」
ウィリアムは、ニヤリと笑っていた。
こいつ、楽しんでやがる。
「じゃあ、さっさとしてください」
ウィリアムは、ユイに手のひらを向ける。
そして何事かを呟くと、ユイの姿は瞬時にかき消えた。
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