イツカノ夢、タシカナ記憶

□はじまりの夢
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「......また同じ夢、か」
目を覚ました女性は暗い天井を見つめながらポツリと呟いた。

ここウェイストランドと呼ばれる世界。海に囲まれた監獄島タイタニアの一室に女性シャロンは閉じ込められいた。

今日も聞けなかったな...っと残念そうに呟きながらゆっくりと体を起こし夢の内容を思い出す。

7年前、緋色の月が昇る「開門の日」を境に幾度となく繰り返される夢にシャロンは悩まされていた。
最初こそはただの夢とさえ思っていたが内容は違えど必ず現れる名も知らぬ少女に少なからず自分が関係しているのだと気づき始めていた。

あの少女が最後に何を言っているのかはまだ分からない......ただ、一つだけ分かることがある。
「あの子はきっと...____」

暗闇の地下に、彼女の声だけが響いた。
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ヒトバシラ
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