イツカノ夢、タシカナ記憶
□芽生えたのは
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「まさか中にまでいるなんてね...」
扉を開けるとそこには業魔がそこらじゅうにうごめくいた。
「まさかアイゼン、お前が業魔病の原因じゃないだろうな?」
「......いや。偶然蔓延したところに俺たちが来たんだ」
「偶然って...」
アイゼンの言葉にシャロンは苦笑いを浮かべる。
「死神の道連れとは、こういうことだ。悪く思うな」
「むしろ好都合ね。敵は組織的な対応ができなくなっている」
「こっちは少数だ。確かに乱戦の方が有利に立ち回れるな」
「まぁ、呪いの影響なんて今更よね...それを承知した上でついて来てるのは私達だし」
3人の言葉にアイゼンは一瞬驚くがすぐに切り替え作戦を伝える。
「開閉装置は、海門の上部にあるはずだ。それを起動して合図の狼煙を上げる」
「海賊団のお仲間を待たせるわけには行かないわね。急ぎましょう」
作戦を成功させるため一行は業魔がいる先へと目を向ける。
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