▲緑にまつわる物語▲

□何聴いているの?
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何聴いているの?

放課後の教室の隅っこで
かっちゃんが さっきからイヤホンで音楽を聴いているようだ。
聞いている表情も何か明るいし、足や指で軽快なリズムを取っているみたい。

「ねえ、かっちゃん。何聴いているの?」
「え?なんでもねーよ。今集中して聴いているのに話しかけやがって。」
「わ、ごめん。」
イイトコだったのかな?ごめん。

そう思って、離れようとすると、
「おい、クソナード、こっち来いや。」
「う、うん。」
あれ?怒ってたのじゃないの?

「ここ!」
たくさんある椅子じゃなくて、窓際の棚に腰掛けているかっちゃんが
隣に座るように促すので、僕も並んで座る。
でも、あんまり近くに座りすぎちゃったかな。
かっちゃんを見ようとすると息がかかっちゃう。
棚に座るのにきっちりまっすぐ座っていると

「ひゃっ」
耳に かっちゃんの手が触れてきた。
って思ったら 片方のイヤホンを僕の耳に入れてきた。
でも、僕の広がっちゃっている髪の毛が邪魔をしているのか
なかなか治らなくて、僕の耳をいっぱい触ってくる。
「か、かっちゃん。」
「…変な声出すな。うるさい。」
「だってくすぐったくて。」
そう言いながらもイヤホンがなんとか僕にセットされた。

「この曲だけどな。スッゲー古い歌らしいんだ。ネットから見つけだんだけどな。」
そう言って、手元のスマホに触れると
軽快な曲が始まった。
明るくお兄さんが歌いだす。
…ん?あれ?

しばらくして…
あ、 また。

「わかったか!」
「えっと、ひょっとして。」
「この歌、 デク って 3回言うんだ。」

そ、そんなの聞いてたんだ。
改めてかっちゃんの顔を見ると 少し耳が赤い。

僕もなぜか顔が熱い。

どして?

「さて

歩いて帰ろう

かな」

「か、かっちゃん。待って。」
「おっせーよ デク!行くぞ」

「うん!」
ーーーーーーーーーーーーー

◇あとがき◇
斉藤和義さまの…、ガラケーの時代からダウンロードしていたんだけど、
最近気がついた。デク
誰か動画作ってくれないでしょうか。
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