ボーイフレンド(仮)

□クリスマス Ver2016
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嵐と恋人になっての初めてのクリスマスが近づこうとしていた。

私は嵐へのプレゼントにマフラーと決めてバレないように家で作っていた。

しかし、クリスマスの日はVanitasのクリスマスライブを行うらしい。
嵐からはライブのチケットを貰っていたが、二人の時間が無いことに机にうつ伏せた状態でため息をした。

「千夏。溜め息したら幸せが逃げるぞ。」

話し掛けてきたのは同じクラスでVanitasのボーカルの朔であった。

「朔君。幸せか…‥。」

「どうせ、嵐の事だろ。大方、クリスマスの日に居られる時間が少なくて嘆いているんだろ。」

「超能力者ですか。」

「やっぱりな。嵐は馬鹿だからな。クリスマスライブの時間を決めたのは嵐だ。俺や千里は早くやるべきって言ったんだが。」

「はぁ〜。嵐らしいね。」

千夏は更に溜め息をしていた。

「朔君だったら、そんな事しなそうだね。」

「まぁ、クリスマスライブをやるにしても時間は考えるね。彼女との時間も大切だからね。」

「朔君らしね。ハァ。」

朔は溜め息ばかりしている千夏を見て何かを思っていた。


そして、クリスマスの日。
嵐はリハーサルなどで朝からVanitasのメンバーと共にいて千夏と会っていなかった。
朔はそんな中、何かを考えていた。

夕方からライブを行う店では多くの人がいた。
千夏はあれから嵐とは会う機会が無く、不安だらけであった。

(いつも思うけど、よく嵐の彼女になれたな。けど、嵐の隣に立って一緒に歩っていいのかな。)

不安が過ぎる中、Vanitasのクリスマスライブが始まった。

「皆、メリークリスマス。今日は俺達がサンタでプレゼントを持ってきたよ。」

「朔。よくそんなセリフ言えるよね。年に一度のクリスマス。楽しんで。」

「サイコーのクリスマスにしてやるからついて来いよー。」

朔、千里、凜十はそれぞれコメントを残してライブは始まった。
モノグラムなどの曲が流れる中、千夏は嵐を見ていた。

(やっぱり、嵐が好きだな。ライブの時とかは別人みたいだけどあの姿に惚れた。)

そして、1時間のライブが終わった。
ファンの子達はメンバーにクリスマスプレゼントを渡したいのか裏口に近い場所で待機をしていた。

千夏はその場を去り、とある場所に向かった。
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