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□加速してゆく変質的な日常
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[よろしくお願いします、マスター谷代義扇魔様]
何がどうなってる?マスター?俺が?なぜ?疑問だけがネット回線のように飛び回る。
誰だって知らない女性にマスターと言われたらこんな感じだろう。
[俺はお前のマスターでも何でもない、人違いだろ]
[マスター信号があなたから発せられています]
マスター信号?
それを俺が発してる?・・・まさか。
[この腕時計か?]
[はい、そうです]
やっぱりか・・・もしかしてだが、これはかなりヤバイんじゃないか・・・
国家機密に触れたとかだったら洒落にならない。
[えっと・・・んじゃこの腕時計を俺が捨てたら俺はマスター何かにはならないってこと?]
[マスターのDNAは保存しています、あなたが発信器を捨ててもマスターであることに変わりがありません]
時、すでに遅し・・・・・・・誰か〜ヘルプミー・・・・・・
しょうがない・・・こうなりゃ奥の手だ。
[にーげるんだよー‼]
[マスター、お待ちください]
やだね‼急にマスターだのなんだの言われて黙ってハイそうですかというほど俺は往生際がよくないのでね‼
このあと1時間分の遠回りをして帰宅した。