little princess

□*1話*
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『…ふぅ』

《喰種と人間の歴史》という本を閉じて一息つく。
この本は金木くんから貸してもらった。
本当にあった、喰種と人間の戦争。
ウソのような、本当の話し。

「綾」
『…パパ』
「珈琲を持ってきたよ。一緒にどうかな?」
『飲む !!』
「何を読んでいるんだい?」
『喰種と人間の歴史っていう本。借りてきたの』
「金木くんから?」
『そう!!』

パパはそう言うと、クスクス笑って そうかい と言って珈琲を1口飲んだ。
パパも居たのかと聞けば、パパは濁して教えてはくれなかった。
だけど【隻眼の王】が、金木くんだということは、教えてくれた。
そして、パパは【隻眼の王】の【盾と剣】だと。

『金木くんが居るから、平和なんだね』
「off course!! だから、僕も綾も生きていられるんだよ」
『へぇ…金木くんって凄いね…!!』
「そしてdeliciousな味を…」
『?』
「何でもないよ。ははは…はは…」

突然テンションがダダ下がりになった。
不思議に思っていると、金木くんについて力説を始めた。
勿論、いつもと変わらないから、取り敢えずスルーした。


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