裏夢長編(仮)

□【本編】
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「誰」

音もなく突然降りてきた真っ黒な忍につい顔を顰める

だってさっきまでの行動が見られていたって事だよ⁉

じっと頭を垂れて片膝をつく忍を見つめていると布越しに声が聞こえた。

「失礼致しました、私は松永久秀様が忍。主人の命にて宝を探していた所にございます」

心なしか声が震えているのは笑っているからだろうか?
厠で自分のブツのサイズを確認していた私を笑っているのか⁉
えぇい!こうなりゃ直接確かめてやる!

「面を上げよ」

あ、やべ
緊張のあまり命令口調で言ってしまった…何様だよ私!

その言葉に従って頭を上げた忍の顔は綺麗な顔をしていた。
だがしかし、一つ問題があった。
何故か恍惚の表情を浮かべているのだ。まるで謙信様を見るかすがのような…

「それで、松永殿の忍が何故未だ此処に?」

その問いにビクリと体を震わせた忍は戸惑いながら答えた

「貴方様に、つい見とれてしまっておりました…」

私も疲れているのだな…
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