雪の夢
□真夜中のドライブデート1
1ページ/4ページ
「みんなお疲れ〜〜〜!!!」
「「かんぱーい!!!!」」
貸切の居酒屋に乾杯の音頭が響いた。
今日は打ち上げで雪組全参加の飲み会。
トップである早霧せいなの挨拶で、みんないっせいに飲んだり食べたりし始めたようだ。
咲妃みゆも飲めないながらも、早く雰囲気に馴染もうと少しずつビールに口を付けた。
「ゆうみちゃん、お疲れ様!」
キラキラ笑顔でせいなが横に座る。
『ちぎさんっ、お疲れ様です!』
乾杯の挨拶の後、組長達に挨拶を終えすぐに自分の隣に来てくれた事がとても嬉しかった。
「ゆうみちゃん飲めないんじゃなかったっけ?大丈夫なの?」
『たくさんは飲まないので大丈夫です!
みなさんと楽しい気分を共有したくてっ』
「そっか、でも飲み過ぎないように気をつけてね?」
『はいっありがとうございます!
あの、ちぎさ・・・・』
「ちぎさーーーーん!!!こっち来てくださいよ〜♪」
みゆがせいなと話そうと思った瞬間、離れた席に座ってた組子達がせいなを呼んだ。
「お!今行く〜!」
(えっ・・・?)
せいなが笑顔で返事をしたと思ったら
「じゃあ、ゆうみちゃん楽しんでね♪」
そんな言葉を残してスタスタと行ってしまった。
『・・・・・・・・・。ちぎさん・・・。』