文
□ベイリーフ、動く
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イライラする。ものすっごくイライラする。
愛しのサトシが、新たな地方へわたし(たち)を預けて旅をしてる時、今までにも何度か感じたことのあるこの苛立ち。
これまではほんの短い間だけで落ち着いたのに、今度のカロス……だったっけ?に、行ってから過去の比じゃないくらいイライラする。
これはそう、間違いない。ぜっっったいに女よ!サトシに近付こうとする女が現れたに違いないわっっ!!
『ああもうっ!……サトシぃ。今いったいどうしてるの?サトシに逢いたいぃぃぃっ!!』
サトシのわたし(たち)に向けてくれる愛は変わるわけないけど、あんまり連絡してくれないのはやっぱり寂しいし、どんな旅をしてるのか詳しく知ることができない。
この胸のムカムカを紛らわすためにワニノコにやつあた……自主練付き合ってもらうのも限界があるし。
『どうしよう。サトシに逢いたいのに。今すぐにでも逢いたいのに。なんとかならないかなぁ…』
方法を考えるけど、わたしは空を飛ぶことはできないし、テレポートも使えない。ここを抜け出したとしてもサトシの許に辿り着くまでどれだけ掛かるか。わたしは一応珍しい部類に入るらしいから、トレーナーに遭ったら面倒臭いしそうじゃなくても目立つだろうし。
そこでふと思い出す。
『…そういえば。シンオウで出逢ったっていう、あのポケモンなら……なんとか、なるかも。どうせそいつだってサトシのこと大好きに決まってるし、引き受けてくれるわよね!』
だってサトシだもん。メロメロボディ?ううん、その上を行くメロメロオーラとでも言えるものを持ってるサトシだもん。出逢ったのなら、好きにならないわけがないわ!サトシだし!
よぉし、そうとなれば!
研究所の中に入り込んで大きめの鏡がある部屋へ。
『わたしはサトシに逢いたいの。そのためなら神だろうと使ってやるわっ!わたしの足になってサトシの所に連れてけギラティナ!!』
その後。
愛の力でギラティナを呼び出すことに成功したベイリーフは望み通りカロスに乗り込んで行きましたとさ。
なかなか出てこないギラティナに苛立ったりしたけど、研究所内を壊したりしたらサトシに叱られる、と踏みとどまったようです。
お わ れ
***
ベイリーフちゃん、カロス来ればいいのに。やっぱりサトシに恋する乙女筆頭は彼女。
ほかのサトポケはベイリーフが機嫌悪かったのでなるべく近づかないようにしてました。近づけるのなんて、フシギダネさんとほか空気読めないコ含む数名だと思います。
しかしベイリーフちゃんの口調が安定しない。
アホな文、失礼しました。