文
□シゲルさんに聞いてみた。
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ふと思ったことをサトシさんに聞いてもらいました。
あと口調がおかしかったらスイマセン。
「なーシゲルー」
「なんだいサートシくん」
「…オレさ、前からシゲルに聞いてみたかったことがあるんだよね」
「聞いてみたかったこと?」
「うん、今なら聞けるかなって思って。オレ自身もダメージ喰らいそうだからずっと言わなかったけど」
「君自身にもダメージ、って嫌な予感しかしないんだけど。……まあ聞くだけ聞いてあげるよ」
「サンキュ。でさ、シゲルって……」
「ああ」
「新人時代、トレーナーじゃなさそうな女の子たち連れて車移動だったじゃん?」
「ーっ!!」
「でもシゲルのポケモンたちみんなすっげー強いし、シゲルのこと大好きってのは伝わるし。ゲットとか修行とか、どこでしてたのかなー……ってシゲル?おーい、だいじょぶかー?」
「…だ、大…丈夫。…過去の自分を改めて振り返ったのが久し振りだったからね。軽く、精神に負荷が掛かっただけさ」
「それって大丈夫なのか…?」
「本人がそう言ってるんだ。それで納得してくれないか」
「わ、わかった」
「…なるほど。確かに、僕があの頃のことを話すなら、君も自身の当時を思い出さざるを得ない。新人時代はお互いに反省点が多すぎるから君にもダメージが跳ね返って来るわけだ」
「…まあな。そりゃ今でも悶絶しかけるけど、そこそこ落ち着いて思い返せるようになったからさ」
「だから今なら、ね」
「そ。でさ、オレ達はいつも徒歩だから、車が通れない道も通るし、森とか抜けようとするとなぜか必ず迷うから、」
「ちょっと待て。必ず迷うってサトシ、君方向音痴じゃあなかっただろう?」
「のはずたけど。ホントなんでだろーなー。…でもさ、迷ったからこそ出逢えたやつもいっぱいいるんだぜ!シゲルは移動が車だったし、野生のポケモンとあんまり出逢わなそうだなって。それに女の子達がトレーナーじゃないなら、連れて森に入ったりはしないだろ?」
「そりゃあね。野生には人間に敵意を持っているものも多い。危険と判っている場所に女性連れで行ったりしないよ」
「だろ?それにオレ、ジョウトリーグで戦うまでシゲルのポケモン殆ど知らなかったしさ、一度聞いてみたいなー、と」
「まあ構わないけど。僕の方こそ、一体どういう旅路を行けば各地方の御三家や、伝説と呼ばれるポケモンに出会せるのか聞きたいところだね。道に迷ったりしただけで逢えるはずがない事、君判ってないだろう?」
「えー…。オレは普通に旅してるだけなんだけどなー」
「君の普通は普通じゃないと自覚するべきだ」
「んなこと言われても…」
「はぁ…。君ほど波瀾万丈という言葉が似合うトレーナー……いや、人間はそういないよ」
「そーかなぁ?」
そんなこんなで脱線しつつも互いのポケモンや旅路について語り明かし、ピカチュウたちサトポケがサトシ恋しさに突撃してくるまで続きましたとさ。
終わり