永劫の空気と光の一族
□生まれ変わったら、なんて
1ページ/2ページ
「パパン…っ!」
泣かないで。
愛しい愛しい、愛娘。
「――っ、」
「パパンっ、」
血に濡れている手で、君に触るのは、未だに気が引けるけど、今だけは。
「……泣く、な」
殆んど動かなくなった手で君の頬を流れる涙を拭う。
「…言った…ろ?
「笑え」…ってさ」
お前ら「大空」に、涙は似合わないんだ。
「…でも…っ」
「「でも」も、何でもない…よ
オレの、役目は…ここまで…だ」
そう、イレギュラーのオレにとっての最期にして最大の役目だ。
だから。
「最後まで
「笑って」生きるんだぞ?」
オレは、先に行って待ってるからさ。
.