絢瀬家

□No.1
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絵里「ん…ふあぁ…あらあら…ふふっ」
朝5時
長女の絵里の朝は早い

隣で絵里のパジャマをにぎって寝ている小さい子…名無しさんを見て微笑むと起こさないよう手を解きベットから降りる

制服も生徒会長らしく、ぴしっと着る
かがみを見てにこっとほほえむとキッチンへ

絵里「えっと…」

2つは2段、そのとなりにうさぎの形のお弁当箱を並べ、手際よくおかずを詰めていく

絵里「昨日寝る前に作っておいて正解だったわ」

それぞれの巾着にいれ、机の上にならべる。
ついでに朝ごはんを作りそれもならべる。
その足取りで洗濯機を回す。

亜里沙「お姉ちゃん…おはよう…」

次女の亜里沙がまだねむそうに目をこすりながら起きてくる


絵里「亜里沙おはよう 顔洗って朝ごはん食べて?名無しさん起こしてくるわね」

亜里沙「はーいっ」

にこっと亜里沙に笑顔を向けそう伝えると蒸しタオルを片手に自分の部屋に向かう

絵里「名無しさんおきてー 朝よー?」

『んー…ゃ…』

絵里「こーらー…ほらっおきてっ」

名無しさんを無理やり起き上がらせる

『ねむいー…だっこぉ…』

目をこすり絵里に両手を向け抱っこをせがむ

絵里「おはよう ちょっとまってねー…」

名無しさんを立たせズボンを下ろす。
ズボンの下から顔を出したのはぱんぱんに膨れたおむつ。

絵里「ふふっ 今日もたぷたぷね おしっこでそう?」

『んーん…』

絵里「わかったわ」

おむつをかるくつつき返事を聞くとなれた手つきで脱がせ蒸しタオルで丁寧に拭いてパンツを履かせる。

絵里「はいっできたっ よっ」

名無しさんを抱き上げ片手に丸めたおむつと蒸しタオルを持ちリビングへ戻る

亜里沙「あ、名無しさんおはよう」

『おぁよ…』

絵里「さっ 名無しさんも朝ごはん食べてね?」
椅子に座らせおむつを片付け隣に座る

『いただきますっ』

ぱちんっと手を合わせ大きな声でいう

絵里「私もいただきます」

亜里沙「ごちそうさまでした!」

絵里「お粗末さまでした お弁当わすれないでねそこにあるから」

亜里沙「うんっ 」
身支度を整え
亜里沙「じゃあ、いってきまーす!」

絵里「いってらっしゃい 気をつけてね?」

『いってらーっしゃーい』

お弁当をカバンに入れ玄関を出る

絵里「…ごちそうさまでした。 あら、もうこんな時間!洗濯物洗濯物…」

せわしなく洗濯物を干しにベランダへ

『ごちそうさまでしたっ』

絵里「名無しさんー お着替えしてー」

ベランダから言う

『はーい。んしょ』

少し高めの椅子から降りパジャマを脱ぐ
保育園指定のスカートを履きポロシャツを着ると靴下を持ちベランダへ

『えりおねーちゃん、くつしたとぼたん、やって?』

絵里「はいはいっ 右足上げてー 左足あげてー」

しゃがんで肩を貸し履かせる


絵里「お口にケチャップついてる…よしっ 髪の毛結ぶからソファー座って?」

『はーいっ』

絵里「ほんと名無しさんの髪の毛きれいね さらさらだし」

名無しさんのうしろに立ってブラシでとかす

『えへへっ ほいくえんのね、みんなもね、いーなーっていうのっ』

嬉しそうに足をばたつかせながら話す

絵里「あら、よかったじゃない お姉ちゃんも名無しさんが褒められてうれしいっ」

『えりおねーちゃんも、うれしいの?』

絵里「えぇ、とっても はい、できたっ」

いつものツインテール
ブロンドの髪の毛に赤いゴムが映える

絵里「 名無しさん保育園行く前におトイレ行きましょ」

手を繋ぎトイレに入り座らせる

『…でたっ』

自分で拭きパンツをはく

絵里「よくできましたっ さっおかばん背負って行きましょ」

リビングへいったん戻り名無しさんにかばんをかけ帽子をかぶらせる
自分はスクールバックを肩にかけ玄関へ

『んしょ……はけたっ』

玄関に座りゆっくりだが自分で靴を履く

「はい、じゃあいくわよー いってきまーす」
『いってきまーーす!』

静かな部屋に元気な声が響く
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