short

□きみはやさしい
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白い首筋に、舌を這わせる。それだけでびくり、と身体を揺らすまゆが可愛くて可愛くて思わず笑みが溢れてしまう。まゆの鎖骨、顎のラインををつーっと舌で辿る。はあ、まゆの味。

「ん、っふ、ぁ」

徐々に舌を下にずらして行き、既にかたくなった胸の先端の周りをくるくると円を描くように舌先で触れる。そうそうまゆは焦らされるのが好きだもんね。俺よく知ってるよ。まだ乳首舐めてないのに、こーんなにかたくしちゃってさ。ほんと変態だよね、まあ、そこが大好きなんだけど。

「っん…んんぅ、ぁ、だめ、だめ」

散々焦らした後、貪るように乳首を舐めてやれば、淫らな嬌声で鳴くまゆ。あーたまんねえ。俺、まゆの好きな愛撫ぜーんぶわかるよ。だって俺、まゆのこと大好きだもん。愛してる。ねえ、気持ちいい?ここが好きなんでしょ?はは、腰動いちゃってる。そんなにいいんだ?

「きもち、いいっ…んっん、はぁっ…」

下半身へと手を滑らせて下着越しに割れ目をなぞる。あーあ、もうこんなぐっちょぐちょ。まゆってほんと、濡れやすいよねぇ。いいじゃん恥ずかしがらなくたって、いつものことでしょ。下着の脇から指をすべりこませ、溢れ出てるそこへ中指を押し込む。

「ひゃっ…あっあっ」

きゅうきゅうと指を締め付けるまゆの中はもう熱くて、自分のそれを挿れたときのことを連想して自分の中心が熱くなるのを感じる。あーやべぇ、ギンギンだよもう、まゆ可愛すぎんだよな。こんなに指締め付けちゃって。こん中挿れたらすっげぇ気持ちいいんだろうなぁ。

俺、すげえまゆのこと好きだよ。こんなに誰かを好きになったことってない。だってまゆかわいいし、こんなクズな俺にも優しくしてくれるし。俺が怪我した時真っ先に手当てしてくれたり、風邪ひいた時看病してくれたり、料理作ってくれたり。まあ六つ子全員にだけど。でも、そんな優しいところだいすき。

それにエロいし感度もいいし。そんなまゆを抱けてる俺今すっげぇ幸せ。世界で一番幸せかも、なーんて。でも、もっと幸せになりたいなー。あ、そうだ、やっぱ結婚?まゆと結婚かあ、ぐふふ、まゆのドレス姿、超可愛いんだろうな。

あ、でも待って結婚するには働かなくちゃだよな。めんどくさーい…けど、まゆのためなら俺働ける気がしてきた。だってさ、働いて帰ってきたらまゆが家でご飯作って待っててくれるなら、それだけで頑張れるっつーか。ね、俺、こんだけまゆのこと愛してんの。まゆも俺のことだけ見てよ、ね。


お願いまゆ、俺のこと見て。お願い。こんなに好きなんだよ愛してるんだよ、あいつがお前のこと好きになるよりずっと前から、お前のことが好きだった。なのにどうしてなんであいつなの。俺と何が違うの。ねぇ俺の方がしっかり者でしょ?頼れるでしょ?よくそう言ってくれるじゃん、まゆ。ねえ、ねえねえねえねえ。


「っは…だいすきっ、い、ちまつっ…はやくきてっ…」

着なれない紫色のパーカーを脱ぎ捨てて、まゆに自分を繋げて、精一杯、愛情を表現しても、一松の名前を呼ばれて。俺ってやっぱクズだな。こんなの、幸せじゃないじゃん。いや、でも、好きな女を抱けるのは幸せなことだよ、ね。一松、これ知ったらどんな顔するかな。俺、ほんとに殺されちゃいそう。まあそれでもいいや。一松とまゆが幸せそうにしてるの見んの、辛いもん。いっそ死んだ方が楽だよ。言い知れぬ虚無感を感じながら、まゆに腰を打ち付ける。こんな状況を俯瞰して、さらに興奮してしまう俺は相当狂ってる。

まゆに本当のこと言ったら、どうなるんだろうな。縁切られる?ビンタされる?警察呼ばれる?まあまゆにされるならどれでも嬉しいや、あ、やっぱうそ。姿は見たいかなあ。でもまゆは本当に優しいから、許してくれそう。なんだ、そうだったんだって、笑って許してくれそう。

でもまゆ、優しすぎるのはよくないよ。俺みたいなやつに捕まりまくっちゃうよ。まゆの優しさはずるいよね、俺だってこんなにメロメロでさ。責任とって欲しいよ。

「ぁ、だめ、イっちゃう…!っあぁっ」

まゆの中に欲を吐き出して行為を終える。これで赤ちゃん出来たらどーする?まゆと俺の、愛の、結晶。なんてね。俺の一方的な愛だけど。一松との子って信じて育てるんだろうな、やべえ、こういうドラマ、ありそー。

ああまゆ、だいすきだよ、愛してる。その優しさが好き、だいすき。まあでも、ほどほどにね。優しさって人を傷つけることも出来るからさ、ね。

「ありがとう、ごめんね、おそ松」

…ああほらまた。優しいんだからまゆは。



きみはやさしい



( いつから気づいてたの、まったくもう )


fin.

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