素敵頂き物!
□チューパットの長い方を取り合う喧嘩はすさまじい
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「トシ君は俺の嫁だぁぁぁぁ!!!」
「ククッ、寝言は寝て言え。あいつは俺のモンだ」
「あの子は俺のお嫁さんだよ。邪魔するなら殺しちゃうぞ♪」
「トシちゃんは馬鹿兄貴の嫁なんかじゃないアル!!」
「死ねぇぇぇぇぇ!!!」
「えっと……俺誰の嫁でもないんですけど」
〜数時間前〜
「クソッ…総悟の野郎。また見廻りサボりやがって」
土方はいつものように沖田にサボられ、一人で見廻りをしていた。
「帰ったら絶対切腹させてや……うわっ?!」
ブツブツ文句を言いながら歩いていると突然腕を捕まれ路地裏へと引きずり込まれた。
「ッ…誰だテメェ?!俺に何の用だ?!」
「君が土方十四郎?へぇ…高杉の言う通り美人だね」
「質問に答えろ!!」
「ああ、ごめんごめん。俺の名は神威。俺君の事気に入っちゃった!だから今すぐ真選組辞めて俺達の船に来てよ」
「な、何を……っておい!俺をどこに連れて行くつもりだよ?!」
土方を路地裏へ連れ込んだ者の正体は神楽の兄で春雨の最強部隊・第七師団の団長神威だった。
神威と全く面識のない土方はいきなり真選組を辞めろだの船に来いだの言われ混乱していた。しかし神威はそんな事はお構い無しで土方を何処かへ連れて行こうとしている。
「何処って俺の船に決まってるじゃん。結婚式は早く挙げた方が良いし」
「何しれっと言ってんだテメェ?!つか、俺男だぞ!男同士で結婚とか出来る訳ねぇだろ!!」
「お互いが愛し合ってたら性別なんて関係ないよ。それにいざとなったら俺が暴力で解決するから大丈夫♪」
「お前はジャイアンか!!つか、いい加減手を離せぇぇぇぇ!!!」
土方は神威の手を振りほどこうと必死に暴れるが夜兎の力には到底叶わずズルズルと引きずられていた。
すると突然そこに万事屋の銀時と神楽が現れ神威の前に立ち塞がった。
「「そこまでだ(アル)!!」」
「よ、万事屋にチャイナ娘?」
「神楽……今はお前らに構ってる暇ないからどいてくれない?」
「トシちゃんを解放したらどいてやるネ!」
「そーそー、早く俺の嫁さんを解放して宇宙に帰りなさい」
「(あれ?俺いつ万事屋の嫁になったんだ?)」
「……断ると言ったら?」
「「ぶっ殺す(アル)!!」」
「へぇ……邪魔するなんて良い度胸じゃん。殺しちゃうぞ♪」
何故か一触即発な状態な万事屋と神威に土方は訳が分からず呆然としていた。するとそこに更に面倒な男がやって来て事態は更に悪化する事となる。