長編
□桜が咲く頃に…
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〜プロローグ〜
ロウ「もっと早く、あなた達に出会えてたら良かったのにね。」
孤独な少女は、運命を変える6人の男たちに出会う。
おそ松「長男命令!お前、今日から俺達の家族な!?」
…彼女はこの言葉に泣きながら答えることになる。
そして、"独り"ではなくなる。
これは、そんな1人の少女と個性豊かな六つ子の物語である。
・・・
「死ねぇ!!クソガキ!!!」
3人の男が、いっきに1人の女に飛びかかった。
ロウ「……。」
女は、踊っているかのように鮮やかな蹴りをかまし、飛びかかってきた男3人をふき飛ばす。
「うぐっ…くそっ!」
男達は、床に身体を強く打ち付けたらしく、動けないようだ。
女は倒れている男たちを見て、少し顔を歪めた後、ゆっくりと歩き出した。
ロウ「あとはカヴァルファミリーのボス。あんただけ…。」
「ひ、ひぃぃ…!や、やめてくれ!」
ロウ「……ごめんなさい。これが、あなたを殺す事が、私の仕事なの。」
彼女はそう言い、男の胸ぐらを掴み、注射器の様なものを着ているパーカーの内側から取り出し、首へ刺した。
男は腰が抜けていたのか、掴まれても身動きできずされるがままだった。
「うぐっ、うわぁぁ!!」
男は泡を吹いて倒れた。
ロウ「……。」
彼女はサッと踵を返し、倒れている人達を背にし、歩き出した……。