Sweet dreams-DGS

□Merry Christmas!!
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あのあとホームズが参加し、ただそれだけで大荒れしたパーティーだが、バロックがいたおかげで良い感じに収まることが出来ていた。
アイリスとジーナお手製の料理もどれも美味しくて、ある料理はレシピを教えてもらったりした。

楽しい時間はあっという間に過ぎていき―、雪が降って一段と寒い倫敦で、最終便に近い馬車を捉まえ、屋敷へと戻った。
実はあのサンタ服にコートを着込んだだけで、辱めを受けながら帰っていたのだ。

それに、倫敦の寒さは尋常ではないのに、屋敷へ戻ってすぐに暖まらせてはくれなかった。
なぜなら……。





「うう……ただあの二人が、写真を撮ろうと……!」
「ならなぜあんなことになっていた」
「そ、その……これも、あの二人が勝手に決めて……」
「…………全く」





戻ってすぐに寝室に連れて行かれ、ベッドの上に勢いあるのみで押し倒された。
そしてこのように尋問されている。

今までの被告人、怖かっただろうなぁ。





「……まさか、その、情を駆り立てられたんじゃ…………」
「くく、そう思うか……?」
「っ……もう、何しても、良いですから……っひゃあっ!?」





足に触れられて、反射的にそちらのほうを見ると、なんとわざわざ付けていたガーターをバロックが外していたのだ。
触れられる恥ずかしさよりも、疑問ばかりが浮かぶ。





「あの、バロックさま……ガーター……」
「ん?」
「その、脱がしてしまってよろしいのですか……?ほらこれ、付けてて意味があるものですし……」
「……別に。ガーターよりも、素足のほうが興味がある」
「っ!……そ、そうですか……」





そしてガーターだけでなく、ついでと言わんばかりにソックスもそのまま脱がしてゆく。
そうしたら、赤のワンピースから伸びる足は、ソックスの真反対の白が覗いた。





「……綺麗だな」
「…………恥ずかしいし、寒いです……」
「少し我慢していれば……すぐに忘れる」
「え……んっ!」





そっと一瞬だけ唇に口づけをして、人差し指で太ももから膝、脛、くるぶしへと続き、そして足の甲へとなぞった。
触れられてはいるものの、人差し指の腹という僅かな部分だけで撫でられているのが、まるで焦らされているようだ。

しかしそう思ったら、すぐに手のひらで撫でられた。
バロックの大きい手は、私の足など簡単に収まってしまう。





「うう……ダメです……!」
「何がダメだ。とりあえず、構わず行かせてもらうぞ」
「んんっ……!」





片方の足の太ももを、両手で掴んだと思ったら、そこに顔を近づけ―舐めたのだ。
その舐められた部分から、ぞわぞわとする"何か"が体中に広がってゆく。

雪が降る日の聖夜、恥ずかしい思いをしながらも、バロックと過ごせて幸せだという思いが根底に強くあったのだった。





「Merry Christmas……ほら、ミレイも」
「う……め、Merry Christmas……」



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