Sweet dreams-DGS

□機械技師掌編-拡大版-
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:2021/02/16

「っ……!?……はぁ……」
「……どうした…?」
「あぁ……ちょっと、嫌な夢見ちゃって」
「…そう」
「ダメね、こういう時って芋づる式に嫌なこと思い出すし」
「……」



「昔の夢見てたの。学生の頃の夢……私、あまり学校でいい思い出が無くて。クラスでは陰のほうだったんだよね」
「…そうか」
「だからね、今こうやって愛されてるのが信じられない。……あ、愛してくれてるイーノックには失礼だけどね」
「……オレも、陰のほうで生きてきた。
でも、たかが学校っていう限りある環境で出会ったヤツにミレイを中途半端に理解してほしくない。
ミレイの全てを決められるわけがない」
「イーノック……」



「オレには、一番輝いて見える」



「!!……そっか。きっと、嫌な過去を思い出すのは……今が幸せだからなのね」
「!……フッ」



「ありがとう、イーノック。…愛してくれて」
「……こっちの台詞だよ」

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