大逆転学園!

□季節外れ?肝試し!
2ページ/2ページ

「ワトソン先生。ベッドを一つ借りさせてもらう」
「んー?あ、いいよ!自由に使って〜!」





二人は学校でも特に安らげる場所、保健室に訪れていた。
バンジークスは、いくつかあるベッドの中から、保健室でも一番奥にあるベッドを選んだ。





「ん……せん、せ……もうおばけ、いない?」
「……大丈夫だ」
「……っ、もう、怖かったんですよ……?」
「ふ……あぁ、そうだな」





ミレイが一瞬タメ口になったが、一度言ってから気づいたようで顔を真っ赤にさせた。
しかしこれには、バンジークスは顔を緩まさずにはいられなかった。

それにしても、ミレイが腕に巻きついたまま離れてくれない。





「神血、離せ」
「!い、嫌です」
「…………わかった。貴様が落ち着くまで、このままでいさせてやる」
「……ん」
「言っておくが、抱き着かれたまま教室に戻るのは困るだけだ。わかったな?」





ミレイはバンジークスの腕に巻きついたまま微睡んでいた。
本当に彼女には手を焼く、とため息をついた。
だが、彼女は微睡から本当に寝てしまって、バンジークスの胸にもたれかかるようになっていた。

しかし、起きるまでその場を離れることはなかった。










***










「あとから話聞いたんだけど……うう、恥ずかしいことしたなぁと思って……」
「物凄かったですよ」
「先生なんであんなに乗り気だったんだろ」
「そういえば……バンジークス先生に話をしに行った時は、もちろん乗り気ではなかったのです。ですが、ミレイさまもいると言ったら即決されましたよ」
「え…………うわあああああ恥ずかしいよおおお」
「ふふ、初々しいですね」




前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ