立海R陣 【完結】
□立海R陣 3
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俺は、無事田中こまちと接触することが出来た。
結局ジャッカルは赤也に捕まって来れなくなった。
お互い自己紹介し、昼飯を食べた。
俺が連れてきた場所は、野花が綺麗に咲いているにも関わらず、あまり人に知られていない秘密のスポットだ。
「柳さん、テニス部って、どんな環境なんですか?」
そういえば、田中はテニス部のマネージャーになりたいと言っていたな。
柳「そうだな…。設備は良いほうだと思うぞ。ボールも1年に1度は全て買い替えられているし…」
「そうじゃなくて、部員の話です。」
俺が説明をしていると、田中はそれを遮った。
部員…。
やはり彼女はそこら辺の女子と変わらないのだろうか。
柳「部員か。部長は幸村精市といって顔が整っているため、女子から好意を多く寄せている。副部長は…」
「違うよ、もー。」
渋々話していたというのに、またもや遮られた。
今まで敬語だったものが取れたことに気付き、少し心が浮く。
違うという彼女に部員の話というのは何なのだ?と疑問を浮かべる。
「部員の雰囲気!1人1人のことはまた今度聞くから、全体のこと教えて。」
「しかも何で女子がどーたらこーたらって言うの。」と笑いながら言った。
変わったやつだ。
彼女になら、マネージャーを任せてもいいかもしれない。
そう思いつつ、話す。
すると、彼女は満足したように弁当を片付けた。
「柳さん、ありがとう!……蓮二って呼んでも、いいですか…?」
控えめにいう彼女が可笑しく見えた。
柳「ああ、好きなように呼ぶといい。なら俺もこまちと呼んでもいいか?」
と聞くと、驚いたように目を見開き、「もちろん!じゃあね!」と言って去って行った。