何も変わらないもの 【完結】

□何も変わらないもの 5
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一瞬、『何で』とか思ってしまったけど、これは当たり前なんだ。
幸村くんは許してくれたけど、普通の人は許さないよね。
自分でも分かってたはずなのに、涙が出そう。
人に悪いと思って、謝って、許してくれるかはその人次第。
そんなこと当たり前なのに、涙が止まらなくなる。

まだ、少ししか関わっていないのに。


仁王said

田中が謝ってきた。
正直、驚いた。
田中に何があったんじゃろう。

仁王「…お前さんが悪いわけじゃなか。お前さんが謝る意味が分からん。」

田中はきっと悪くない。
何が言わせているのかはさっぱり分からんが、絶対と言ってもいいじゃろ。

「…。」

返事がない。
もしかして、泣いとるんか?

俺たちは顔を見合わせる。

丸井「お、俺も許すぜぃ?て、てか、全然気にしてねーし?だ、大丈夫だろぃ!!」

柳生「わ、私も同感ですよ。というか、この前お会いしたとき、避けられていると感じませんでしたし…。」

みんなかなり焦ってるようじゃの。
吹き出しそうじゃき…。

「…。」

「「「「…。」」」」

「…。」

無言が続く。
鼻をすする音とかは聞こえない。
泣いてないんか…?

切原「…寝ちゃったんじゃないスか?」

ジャッカル「それはないだろ。」

丸井「そうそう!お前と一緒にすんなよぃ!」

「…スー…ピー…。」

「「「「「…寝てやがる。」」」」」

びっくりして、みんな『ま、いっか。』となってそのまま帰った。
やっぱりおもろいぜよ。
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