いつも通り 【完結】

□いつも通り 10
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木下「...私は、みんなのサポートをしたいだけ。みんなに試合に勝ってほしいだけ。ファンクラブの人たちが応援してることと思ってることは同じだよ。ただ行動の仕方が違うだけでしょ?」

高橋「そうね、でも、それでも私たちは納得出来ないのよ。あなたはあの人たちに釣り合う人じゃない。」

何それ。
ちょっとよく分かんないんだけど。

木下「それは、自分たちだったらみんなに釣り合うって言いたいの?そう思ってるなら、間違いだよ。」

高橋「なっ...!!」

私がみんなに釣り合うって言ってるわけじゃない。
誰がみんなに釣り合うかなんて、関係ない。
みんなが一緒にいたい人がどんなにブサイクでも、みんながいたいって思ってるから一緒にいるわけで、釣り合うかなんて関係ない。
私はまだみんなが一緒にいたいって思える人間になれてないから、今まで通り、頑張っていく。それだけ。

思ってること全部、高橋さんたちに話す。彼女たちは驚いている。

ファンクラブへの怒りはいつの間にか消えていた。
しばらくの沈黙の後、屋上の扉が勢いよく開く。
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