いつも通り 【完結】
□いつも通り 9
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田中side
屋上の扉を開けると、10数人の女子がいた。
予想外の人数にびびりながらも進んでいく。
高橋「よく来たわね。あなたがここへ呼ばれた理由は分かってわよね?」
高橋さんじゃん。
意外と近くにいた敵に驚く。
どうしよう。
ここは分からないふりをした方がいいのかな。
いや、分からないふりをしてもメリットはないよね。
木下「テニス部のことでしょ?」
高橋さんは満足そうに笑って言う。
高橋「分かってるのなら、さっさと退部していただけないかしら?退部の仕方が分からないなら、教えて差し上げるわよ。」
想像と全く違う言葉を言われて、思わず笑ってしまった。
すると、1人の女子が「何笑ってんのよ!と言いながら」殴りかかってきた。
私はそれを軽く避けた。
木下「ごめんごめん、余りにも予想外で...。ああ、それと、私はテニス部を辞めるつもりはさらさらありませんので。」
高橋「あら、そう。」
一瞬でも納得してくれたと勘違いしてしまった私はバカだと思う。
高橋さんは何か合図をした。
すると、またもや女子が殴りかかってきた。
私もまたそれを軽く避けると、すぐにカウンターの体勢に入った。
悪いけど、私の方が上。
...だめだ。