いつも通り 【完結】
□いつも通り 1
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あれから、どうすれば変わるか、考えていた。
授業があんなに耳に入ってこないなんて、やっぱり今日はいつも通りじゃない。
気付いたら帰り学活が終わってた。
花音ちゃんはバレー部。私は帰宅部。
入りたい部活が見つからないまま3年に・・・。
アナウンス「まもなく、○番線に、電車が参ります。黄色い線までお下がりください。」
とにかく家を出たい。でも、一人暮らしは嫌だ。おばけ出やすいだろうし...。うちの学校に寮があればな。
木下「あ!電車来てる!!」
色々考えすぎててアナウンスにも気づかなかった。
私は、一目散に走った。
その時パッと脳裏に浮かんだのは、朝の光景。
また悪い癖・・・。でも、今回は助かった。
思い出したおかげで、気を付ける事がでk
こけっ。
木下「いったぁ・・・。」
まじか・・・。今日2回目じゃんか。
もう本当、心も痛いよ・・・。
丸井「お前、大丈夫かよぃ?」
差し出された手の持ち主をじっと見つめる。
どっかで見た顔・・・。
木下「あっ!!ててて、テニス部の・・・!!!」
恥ずかしくなってきた!!強くて有名なテニス部の人に見られてた!!
丸井「3年B組、丸井ブン太。シクヨロ!」
木下「3年E組の木下姫、です。」
なんか自然と敬語になっちゃうよね。
丸井「何で敬語なんだよぃ。んまぁ、とりあえず立てって。」
私は差し出された手を掴む。すると丸井君はぐいっと引き上げてくれた。
木下「ありがとう。今日は部活ないの?」
丸井「・・・。」
言いにくそう。もしかして、サボり、とか?
丸井「今喧嘩してんだよね、ジャッカルと。」
木下「・・・ペット?ですか?」
丸井君は『ハハ』っと笑って
丸井「ま、そんなとこ。」
と言った。