私の大好きな幼馴染み 【完結】

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幸村side

俺は、こまちちゃんに、柳のことが好きなのかと尋ねた。別にどうしたいとかじゃなくて、ただ気になったから。

田中「え!!何でそう思ったの?!」

そう来たかー。考えてなかったな。

幸村「うーん、ずっと柳のこと見てたからかな。それに、否定しないしね。」

意地悪く笑ってみると、こまちちゃんは少し頬を赤らめて下を向いた。
きっと柳のことが好きなんだろう。
...なんだか面白くないな。



柳side

やはり精市のあのオーラは慣れないな...。
それにしても、あの場にこまちを置き去りにして良かったのだろうか?
...俺がこまちを置いて行くなんてことは今までなかったな。
俺自身の中で、もうこまちは子供ではないということがはっきりしてしまったのか。

...しかし、怒っていたはずの精市の怒りが静まっている。
あれは...!!
こまちが頬を赤らめている...?

丸井「柳ー...。幸村くんがさっきから、ずーっと田中と喋ってるぜぃ?」

仁王「楽しそうじゃのう。じゃが、何で参謀に言うんじゃ?」

柳「それは俺も気になったところだ。」

丸井「え、だって田中と付き合ってんだろぃ?それに、開眼しかけてるぜぃ...。」

な、丸井はいきなり何を言い出すのだ!?

俺とこまちが付き合っているだと...?!
そういえば、俺はこまちをそんなふうに見たことは1度もなかったな。
こまちは、どこかおっちょこちょいな部分があったため、妹のように接してきた。
だが、先ほど、こまちは子供ではないと気付いてしまったのだ。
では、俺にとってあいつは、どんな存在なのだ?
それに、俺が開眼しかけた理由は?
...不覚にもデータが不足していて分からない。

切原「丸井先輩、違うっスよ!!柳先輩とこまち先輩は幼馴染みなんス!」

立海R陣「えっ?!」

柳「あ、ああ。」

なんだ、この感じは...?
なにかを、否定したいような思いだ。
だが何をだ?赤也が言っていることは正しい。

仁王「付き合ってないんか。なら...」
(俺が貰おうかのぉ。)

切原「だめっスよ!!」
(いくら仁王先輩でもこまち先輩は俺が貰う!!)

仁王「なんじゃ?赤也。」
(ライバル...にもならんぜよ。ククッ。)

ジャッカル「...。」
(俺も気に入ってるぜ!声には出さねーけど。)

丸井「...?」
(みんな、田中のどこがそんなにいいんだ?姫の方が断然良いだろぃ。)

真田「仁王!赤也!やめんか!」
(しかし、柳と付き合っていないというのは驚きだな。少しばかり安心した。)

柳生「そうですよ。仁王君、切原君をからかうのはやめたまえ。」
(そうですか。付き合ってはいないのですね。でしたら、私も引けませんね。)

なんだか、みんな(丸井以外)の目がやる気に満ち溢れている...?!
こまちのことが好きなのか...みんなのデータに加えておかなk...いや、何故かは分からないが、今それをするべきじゃないな。
さっきからなんだか変だ。
...分からない。これもデータ不足だな。
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