私の大好きな幼馴染み 【完結】
□6
2ページ/2ページ
丸井君ったら食い意地張ってるのね。そこら辺の女子より100倍可愛いわ。
姫「分かったわ。次から1番に持ってくる!!」
丸井「ん。サンキュ。」
なぜか恥ずかしそうにしてる。
というか、ただのドリンクなのに...って感じね。
もしかしたら、丸井君は私のこと...いや、やめておきましょ。
こまちちゃんみたいになるといけないものね。
田中side
くちゅん!くちゅん!
うー...。誰かに噂されてるのかなー。
柳「こまち、大丈夫か?慣れない場所で、色々と仕事もあるが、休息を取ることも大事だからな。それに、お前が倒れると困る。」
田中「うん。ありがと。でも大丈夫だよ!!」
蓮二が私の事気にしてくれるなんて嬉しい!!
でも私、やる事はきちんとやる派なので、妥協はしない。
柳「とこまちは言う。が、仕事が終わるまで休まない確率...96%だ。」
田中「う...。」
なんて言葉を返せばいいか分からなくなって、ごもごもしていると、幸村くんがやってきた。
幸村「やぁ。随分可愛いくしゃみが聞こえたから来てみたんだけど、こまちちゃんのくしゃみだよね?」
田中「うん私ー。でもそんな可愛くないよー?」
幸村くんは褒め上手。
でもだいたいその後に何か頼まれるんだよねー。
意外と大変なこととか。
頼まれる前に逃げちゃお。
柳「もう行くのか。あまり頑張りすぎるなよ。」
田中「は、はいっ!!じゃね!」
心読みすぎなんだけど!!!
びっくりして敬語になっちゃったよ。
私が行こうとしたその時...
幸村「ふーん...。」
へ?『ふーん...。』??
な、なんか怖い...!!
田中「え、何、あれ...。」
幸村くんの背後には、言葉にできないような黒いものが見えた。
柳「で、では俺も練習に戻るぞ。」
田中「え、ちょっと、蓮二?!」
あんなに焦ってる蓮二、初めて見た。私のことを危険なとこに置いてけぼりにする蓮二も初めて。
こうして私は、とっても怖い幸村くんと向き合う形になったのだった。
こえぇーー!!!