私の大好きな幼馴染み 【完結】

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真田「赤也ァ!!また補習とはたるんどる!!」

び、びっくりしたぁ!!
コートに入った瞬間、その人は突然怒鳴り声を発しながら、こっちに歩いてきた。
赤也くんは、その人を見て蓮二の後ろに隠れた。
怒ってる人は顧問の先生だと思う。
というか、部員と同じユニフォーム着るんだ。

柳「こまちが弦一郎を顧問の先生だと思っている確立、98%...言っておくがこの部の副部長だ。」

田中「え、そうなの?!って、言わないでよ!」

弦一郎という人はすごく落ち込んでいる。ごめんなさい...。

幸村「ふふ。真田は老けているからね。謝らなくてもいいよ。こまちちゃん。」

うわ、今この人、弦一郎って人軽く貶したよね?
ん?今『こまちちゃん』って言ったような...
それに、今さらっと心読まれた気が...

幸村「ああ、君の事は柳から聞いているよ。」

やっぱり心読む人だ!!蓮二と同じ。というか...

柳「精市、今はやめにしないか。」

え、え、なんでよ!蓮二が私の事話してたって、なんて言ってたの?ねぇ、ねぇ!精市という方、
教えて!心読めるんでしょ!

幸村「俺は幸村精市。我が立海テニス部の部長だ。よろしくね。」

え、まさかのスルーですか...?

真田「俺は真田弦一郎だ。同じくテニス部の副部長をしている。これから1週間、赤也を頼む。」

田中「は、はい...。」

私の願いも虚しく、軽く自己紹介をされて練習が再開した。ただ、赤也くんだけは真田くんに怒られてるみたい...。ああ、可哀想に。




女子「キャーーーー!!!!」

急に女子の歓声が大きくなった。コートを見てみると、あの銀髪の人と眼鏡の人が、赤髪の人と黒い人と打ち合ってる。あれって、ダブルスというやつかな。
赤髪の人が決めた!!なにあの技...ありなの?

丸井「妙技、鉄柱当て。天才的だろぃ!!」

女子「キャーーー!!丸井君かっいいーー!!」

うるせっ!と言いたくなるくらいの歓声。あの人はすごくモテてるみたい。
自分で『天才的だろぃ!』とか言ってる時点でちょっとナルシスト入ってるよね...。

仁王「プリッ。」

女子「キャーーーー!!仁王くーん!!」

おっ!今度は銀髪の人が決めた!!
今なんて言ったのあの人...。

まぁ、どっちも人気な人なんだなぁ。





柳「こまち、すまない。もう少しで終わる。」

心の中で実況をしてると時間が経つのが早い。
休憩に入ったらしい蓮二が私の所に来てくれた。 女子の皆さんが騒いでる。きっと蓮二もモテるんだ...。

田中「ねぇ、何で今日帰り誘ってくれたの?」

いつもは一緒に帰らない。朝も会った時だけ一緒に行くくらいなのに。

柳「お前に、伝えなければならない事があるからだ。」

予想外...!!
何それ?そんな事言われたら期待しちゃうけど?
いいのかな、期待して。いや、だめだよね...。
うーん、でも期待しちゃうよねー。
あー、自惚れちゃうよ。
早く帰りにならないかな。
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