私の大好きな幼馴染み 【完結】

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赤也くんは、チラチラ私と蓮二を交互に見る。

柳「こまちはバカだが、バカ同士だから分かる事もあるかもしれない。ということだ。」

蓮二は、私だけではなく、赤也くんの事もバカにしながら説明をした。
けど赤也くんは睨むような目で私を見た。
何で私を睨むの。

切原「...でも何で女子なんスか。」

あ、そっちか。というかすごい不満そう。
私じゃ嫌だったかな...。
まあ、初対面だし、こんなもんなの、かな?

柳「こまち、心配することはないぞ。赤也は女子に対してはああなんだ。」

急に言われて驚いたけど、蓮二は私の事、何でも分かっちゃうんだ。

田中「う、うん。」

どうせなら私が蓮二の事好きだって分かっちゃえばいいのにな。

柳「こまちが『さすがは蓮二だね!』と言う確率は...92%だ。」

田中「言う前に思ってないよ!」

柳「なっ...」

蓮二は予想が外れたのがよっぽど信じられないのか開眼しそうになった。だけど、赤也くんの迷惑そうな声で閉じる。

切原「あの、俺早く補習終わらせて部活行きたいんスけど...。」

あ、そうだった!おしゃべりしに来たわけじゃないんだった!

柳「そうだな。では始めるか。」

こうして赤也くんの補習が始まった。
私は相変わらず赤也くんとしゃべれないまま。
蓮二を通して話すのがやっと。

仁王「おー、やっとるやっとる。」

柳生「こんにちは。幸村君から伝言が...おや?」

教室に入ってきたのは銀髪の人と眼鏡の人。
2人で私のことを見る。

柳「こいつは田中こまちという俺のクラスメートだ。赤也の補習に付き合ってもらっている。」

蓮二も察したのか私の事を紹介してくれた。
私もペコっと会釈した。

柳生「補習の最中に申し訳ないのですが、柳君をお借りしても?」

すごい丁寧な喋り方。紳士的っていうんだっけ?こういう人の事...。

切原「...いいっスよ、別に。」

えー、意外!赤也くんは『いやっスよ!!』とか言いそうなのに。

蓮二達は何やら廊下で話している。途中、銀髪の人が私を見て笑ったけど、気のせいだと信じる。

切原「...こまち先輩って、柳先輩と付き合ってるんスか?」

と、唐突ー。しかも名前呼び!、
ちょっと遠慮がちに言うのが可愛いと思ってしまう。

田中「付き合ってないよー。幼馴染み!!」

切原「!!そうだったんスね!あ、そうそう。これ分かんないっス。」

赤也くんは二へって笑っている。これは、友達として認めてくれた、のか...?

しばらくすると蓮二が帰ってきた。
結構長かった気がする。

切原「遅いっスよー。柳先輩!!こまち先輩って頭良くないんスね!!全然分かんないっス!」

あはは、と笑う赤也くん。でも結構傷ついた...。
本当、何で蓮二は私に頼んだんだろう。
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