誕生日
□#丸井ブン太生誕祭2017
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4/20『ありがとう』
今日はブン太の誕生日。
誰よりも早くお祝いしたいなぁなんて思って(絶対無理だけど)、朝弱いなりに頑張って20分早く起きた。
当然登校時間もいつもより早い。
まだ人が少ない時間帯だし、テニス部とか男子抜けば1番に言えるかも…。
教室のドアを開けると、窓際で男子と楽しそうに話すブン太がいた。
光に当てられ、風に吹かれてるブン太は、とてもかっこよく、絵になっていた。
ブン太の机には溢れかえるほどのお菓子。
教室内に散らばる、いつものこの時間より多いクラスメート。
ああ、もう。
やっぱり誰よりも早くなんて、彼女にならない限り無理だなぁ。
彼女になる方が無理だろうけど。
ブン太の人気に思わず嬉しくなる。
「ブン太ー!誕生日おめでとっ!」
丸井「おーう!」
教室に入りながら言った。
ブン太の位置から少し離れた自分の席に向かう。
プレゼント持ってきたけど、話してるし、今は渡さなくていいか。
何となくブン太がいたところに目をやると、ブン太はもういなかった。
どこに行ったんだろう。
教室を見渡し、ブン太を探すと、私の方へ歩いてくるブン太がいた。
プレゼント貰いに来たんだと思い、鞄から出して渡した。
丸井「おっ!サンキューっ!」
目の前で袋を開くブン太。
お菓子じゃないから反応が気になるけど、なんか恥ずかしいな。
丸井「これ…。」
「ブン太にはもっとずっとテニスを続けてほしい。天才的な妙技をもっと見たいんだ。お菓子も一応持ってきたんだけど…いる?」
私が渡したのは白い無地のリストバンド。
実は内側に『BUNTA.M』と名前を入れてある。
3つ目でやっと成功したんだ。
重いかもしれないけど、ずっと持っていてほしいから。
丸井「…いらねぇ。あ、いや、お前がどうしてもって言うなら貰うけど!!…お前さ、やっぱすげぇな。俺がほしい言葉を絶対にくれる。いつも応援してくれてありがとな!」
そう言ってブン太は私の頭にポンっと手を置いた。
※
ピピピピッピピピピッピピピピッ
「んー…。はっ!寝過ごしたーっ!!」
あー!私としたことが!!
推しの誕生日を寝過ごすなんて!!
「とりあえず早く祝お。」
下書き保存の中からブン誕を選び、ツイートした。
「…そういえば、さっきの夢…ブン太?」
確か、ブン太が私の頭をポンってしたような…。
「何か言われてたなー…。あー、思い出せない!!」
思い出せないのすごく悔しいけど、あの場面を思い返すとすごく照れる…!
夢で来てくれたってことは、応援してることを知ってるってことかな。
祝いたいって分かってくれたからかも。
朝起きた瞬間から、ブン太のことばっかり頭にある。
いや、ブン太のことしか頭にない。
私の推しは、もう変わることはないでしょう。