いつも通り 【完結】
□いつも通り 10
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カウンター攻撃しようと思った時に浮かんだのは、あの無邪気な笑顔。
殴りかかってくるのをただ避けるなんて、腑に落ちない。
カウンターも練習したのに。
やり返したい。
私は今、葛藤している。
でも、やり返すことなど、出来るはずがないから、葛藤というより、文句を言っているだけなのだけれど。
私がテニス部の一員である限り、問題は起こせない。
高橋さんはそれを分かってる。
てか、いつまで続けるの。
殴られたら終わるだろうか。
相手を避けているだけだけど、疲れてきたし、もう殴られて終わりにしようかと思って力を抜いた。
木下「いつまで続ける気なの?」
でもやっぱり殴られるのは嫌で、避けたと同時に走って、その集団から離れる。
高橋「...そうね、あなたがテニス部を辞めると言うまで、かしら。」
なんだそりゃ。
どうしたらいいものか。