いつも通り 【完結】

□いつも通り 2
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いつも通り 2


丸井君は、ペットのジャッカル君と喧嘩中らしい。
部活に行かないのは、早く帰って仲直りするため、かな?

丸井「お前こそ部活には行かねえのか?」

木下「あ、私、部活入ってないの。」

丸井「...。」

何か考えているみたい。丸井君は、私の顔をじっと見つめて、黙る。なんか顔についてるかな?

丸井「...木下、このあと何か用事あんのか?」

木下「ううん、何もないよ。」

丸井「じゃあさ、ゲーセンでも行かねえ?」

ま、まさかの寄り道っ!しかもゲーセン!!

木下「いいけど、私ゲーセンとかあんまり行ったことなくって...。」

丸井「心配すんなって。行くぜぃ!!」

うわぁ。あの有名な丸井君と並んで歩いてる!!
放課後デートみたい...。な、なんてね!!




すごかった。初めてあんなに興奮した気がする。
しかも暑かったし。私が欲しいって言うもの、全部取ってくれた!!かっこいいなぁ。

丸井「...ゲーセンってあんなに金使うんだな。」

笑っているみたいだけど、なんだか寂しそう。
ペットのこと、想ってるのかな...。

丸井「俺さ、今までジャッカルに奢らせたり、わがまま言ったりしてたんだよな。」

木下「ん?ジャッカルって、ペットじゃ...?」

ペットに奢ってもらうって、どういう...。

丸井「ジャッカルは、俺の友達だぜぃ?何でペットになんだよぃ!」

木下「丸井君が『ペットみたいなもん。』って...。」

丸井「そんなん言ったっけ?まあいいや。んでよ、俺ジャッカルにちょっと嫌なこと言われただけでカッとなっちゃったんだよぃ...。」

整理すると、ジャッカル君は丸井君のパシリ的存在で、言うこと聞いてくれてたのにちょっとしたことで怒ってしまったと。

...なら謝ればそれで済むのに。
そんな簡単なことも分からないほど、深く考えてたんだね。

木下「だったら、サクっと謝っちゃえばいいと思う。」
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