いつも通り 【完結】
□いつも通り 1
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いつも通り 1
今日もいつも通りの朝、いつも通りのじかn…?!
木下「やばっ!もうこんな時間?!」
今日はいつも通りの朝じゃないっ!
嬉しい・・・。
でも絶対遅刻なんてしたくない!!
木下「ああ!電車来ちゃう!!」
今まで走ってきた中で一番早い瞬間だった。
が、
こけっ。
木下「いったぁ・・・。」
最悪。電車行っちゃうし、こけるし。
確かに今日は、いつも通りじゃない。
いろんな意味で。
私は見事に遅刻して、それから、気が付けば午前授業が終わった。
やっぱり今日は何かが変だ。
勉強はしない方。だけど授業は真面目に受けてる私が、気付いたら午後?
木下「ありえない・・・。」
環「なーに?ずいぶん暗い独り言だけど、何かあった?」
話しかけてきたのは環花音。出席番号が近いからよく話していて今では一番の友達。
私は朝あったことを話す。すると花音は、爆笑した。
環「あはは、姫ってばかわいーーー!!」
木下「何それー?すっごく痛かったんだからね!」
花音はずっと笑ってた。
でも、笑いが止まったあとに
環「よかったじゃん、いつも通りじゃなくなって。」
と言ってくれた。
私にとってのいつも通り。
毎日同じような授業、毎日繰り返される言葉・・・。
母「姫、何回言わせる気なの?」
姫「だって・・・」
母「だってじゃないでしょう!いつも言ってるじゃない、親と子は同等の立場にいないのよ!」
姫「でも、そんなこと言ったら」
母「口答えしないの!!いつもいつも屁理屈ばっかり言って・・・」
家じゃない家。
環「姫?どうしたの?」
木下「あ、ううん。何でも。」
私の悪い癖。すぐ嫌なことが脳裏に浮かぶ。しばらく消えないこともしばしば。
私の日常が、ガラッと変わらないかな。
今日はいつも通りじゃないから、もしかしたら変わるかも。