私の大好きな幼馴染み 【完結】
□6
1ページ/2ページ
私の大好きな幼馴染み 6
あー、もう!!本当、もう少しだけでいいから話してたかったなぁ。
まぁ、私が逃げちゃったから悪いんだけどさぁ...。
がしっ!
田中「...へ?」
誰かに腕をつかまれた。
ドリンクを渡しそびれた人かいたのかも...。
そしたらきっと怒られちゃうなー。
そんなどうでもいいようなことを考えながら振り返ると、そこにいたのは蓮二だった。
田中「ど、どうしたの?」
蓮二が私の腕を掴むなんて、私何かしちゃった?
柳「いや、様子がおかしいと感じたのだが...平気なようだな。」
すごい予想外!!
怒られるって思ってたときに優しい言葉掛けられるとやばい!!
また変になっちゃうよー。
柳「...こまち、無理はするなよ。分かったな?」
田中「うん...。」
蓮二は優しいな、って改めて思った。
いつもは人のことバカにしたりするけど、基本的に蓮二は優しい。
私はきっと、蓮二にフラれたとしても、諦めることは出来ないんだろうなぁ。
そういえば、姫ちゃんは上手くやってるかな...。
木下side
木下「ドリンクとタオル持ってきましたー!」
向日「飲みモンくれ!喉渇いて死んじまうぜ!」
氷帝の...向日君ね。
丸井君のところに行こうと思ったのに...。
まぁ、仕事はしっかりしなきゃいけないし、仕方ないわね。
...それに、雰囲気とかが少しだけ丸井君に似てるせいか無視出来ないのよね。
木下「はい、どうぞ。」
向日「サンキュー!!ゴクゴク...うっめー!!」
満面の笑みを私に向ける。
こまち、大変よ!!
可愛い子がここにも!!!
丸井「姫ー、こっちにもくれよぃ!!」
そうよ、そうだわ。
私は丸井君一筋。
ごめんね、向日君...。
今気付いたけど、サラッと名前で呼ばれた!!
「姫」だって!キャーーー!!死にそう。
木下「ど、どうぞ。...丸井君、待たせてごめんね?」
うまく話せないー。
こまちちゃんのせいね...。
ここは一時退散するしか...あれ?丸井君黙ってる。
それにドリンク受け取ってもらえない...。
怒らせた?
木下「あの、遅くなって、ごめんなさい。」
丸井「...俺が1番に姫の作ったドリンク飲みたい!」