私の大好きな幼馴染み 【完結】

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私の大好きな幼馴染み 2


赤也くんに勉強を教えていた私。
私を、友達として認めてくれた?のは嬉しかったけど『こまち先輩って頭良くないんスねー!』と笑いながら言われたのはショックだった。

田中「私、自分の勉強するね...。」

もう、教えらんないよ。蓮二も帰ってきた事だし赤也くんも心配ないだろう。

柳「待て、赤也の分からない所はどこなんだ?」

田中「あー、えっと...」

さっき分からなそうだった所を教える。
これから1週間、赤也くんの学習状況に詳しくなりそう。




もう今日やらなきゃいけない所は終わりらしい。
すごい少しのページだけど、結構かかったな。

切原「こまち先輩!ありがとうございました!」

田中「いえいえ。明日も頑張ろうね!」

私がそう言うと赤也くんはきょとんとした。

柳「言っていなかったが、これから1週間、お前の補習に付き合ってくれるそうだ。」

言ってなかったのか。
赤也くんは『マジすかー?!やったー!』と喜んでくれた。
やっぱ認めてくれたんだな。良かった良かった。

柳「これから俺達は部活に行くが、こまちはどうする?」

どうするって、帰るしかないよね?

田中「帰ろうと思ってるけど...」

ちょっと考えるようにして蓮二が口を開いた。

柳「...もし良ければだが見学していくか?」

ええええ?!け、見学?!...てか、蓮二って何部だったっけ?
その後、もっと驚くような事を言ってきた。
それは、部活が終わったら、一緒に帰ろうというものだった。

私は蓮二と赤也くんの後に付いていった。そして着いた場所は『男子テニス部』と書かれた部室だった。

田中「蓮二って、テニス部だったんだねー!」

と言うと、赤也くんはすごく驚いていた。
...そんなに驚く事?まあ、確かに幼馴染みなのに知らないのは変かもしれないけど、蓮二とは部活の話はしない。

柳「赤也、精市と弦一郎の所へ行くぞ。」

その瞬間に赤也くんの顔がすっごく青ざめた。
精市?とか弦一郎?って人、怖い人なのかな。

切原「こまち先輩も一緒に来て下さいよぉ!!」

ななな、何でそうなるの?!
そんな怖そうな人のところになんて絶対行きたくない!!

田中「え、遠慮しとくね。私はフェンスの外からでも見ようかな。」

柳「残念だが、フェンスからは見えないぞ。」

え?フェンスじゃなくて壁とか?って聞いたんだけど蓮二は『付いてくれば分かる。』って言って教えてくれなかった。




蓮二達によると、テニスコートに着いたらしい。
けれどそこはたくさんの人(女子)で囲まれていてテニスコートだとは思えないほど。

驚きのあまり動けずにいると、赤也くんが

切原「ね!言ったっしょ!」

となぜか自慢げに言うけど、女子を見る目は冷たかった。
赤也くんが女子を嫌いな理由、そしてさっきテニス部を知らないって言った時驚いた理由、分かったかも。

柳「どうする?フェンスの中で見学するか?」

フェンスの、中!!
マネージャーがいないなら、フェンスの中にいる女子は私だけ...。なんという優越感!!
蓮二と赤也くんに感謝だね!
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