いつも通り 【完結】
□いつも通り 11
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丸井「なんで言わねえんだよぃ!!迷惑でも何でもかけろよぃ!お前だってテニス部の一員だろぃ?もっと俺たちを頼れ!」
ああ、私はなんて幸せなんだろう。
こんなに大切に思ってもらったことなんてない。
大切に思ってくれてるんだ、って思えることなんてなかった。
迷惑かけろ、なんて言われたことなかった。
私のいつも通りの生活では考えられないような言葉が聞こえる。
丸井「ご、ごめん!ちょっときつく言い過ぎ...本当に、ごめん。」
丸井くんは私のことをぱっと離し、謝る。
そして、なぜか言い直す。
そうか。私は泣いてるんだ。
木下「...ありがとう。すごく嬉しかった。今まで、そんなこと言ってくれる人いなかったから...。」
私がそう言うと、丸井くんは驚き、ほっとしてにかって笑う。
それにつられて私もにこって笑う。