ハリポタ短編集

□ハリロン・人質
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三大魔法学校対抗試合が幕を閉じた。
ボーバトンもダームストラングも我が校に帰って行き、ホグワーツに日常が戻った。

しかし、結果としてこの大会で生徒から死者が1人出て、闇の帝王が復活した。
これは魔法界に大きな衝撃と恐怖を齎した。
ホグワーツには厳重な警備が施されることになった。ほっと束の間の安心が広がった矢先、ホグワーツ城内にデスイーターが押し掛けた。
教師達が子供達を避難させつつ交戦する。

HP「探してるのは僕だ!僕が行く!」

HG「ダメよハリー!!」

MM「ウィーズリー、グレンジャー、ポッターを連れて早く…」

マクゴナガルが3人の元に駆け寄り口を開く途中、4人を襲った緑の閃光。
それは間違いなく死の呪文だった。

MM「ここは私に任せて早くお逃げなさい!!」

マクゴナガルの怒鳴り声に最初に体が反応したのはハーマイオニーだった。ハリーとロンの腕を引いて走り出すと、広間に集まってジョージ、フレッド、ジニー、ルーナらがいた。

【お前達にハリーポッターを連れ出すのは不可能だ。はなっから期待してなどいない…攫え。…ロナルド・ウィーズリーを。ハリーポッターを確実に誘き出せる唯一の人間だ】

RW「な、なんで僕なんだッ!!」

ロンの抗議の声など聞く耳も持たず攻撃が飛び交う広間。
ロンを必死に庇って対抗していたハリーの一瞬の隙を突いたデスイーターに呼び寄せ呪文でロンの体がハリーから離れる。

RW「ハリーっ!」

HP「ロン!!ダメだ、ロンを離せ!!!」

HG「ロンっ!!」

ハリーやハーマイオニーの攻撃も虚しく、姿くらましでロンごと消えたデスイーター。
それが合図かのように、ホグワーツにいたデスイーター達が姿を消した。

MM「生徒が1人、デスイーターに連れ去られました。ロナルド・ウィーズリーです。今すぐ魔法省とご家族に連絡を」

マクゴナガルに指示されたフィルチがそうそうに連絡を取ると、姿くらましでホグワーツに飛んできたウィーズリー家。

HP「おじさん、おばさん、ごめんなさい、…僕のせいで、ロンが…」

AW「君のせいじゃないハリー。息子は大丈夫さ」

アーサーから連絡がいったのであろう。
不死鳥の騎士団もホグワーツに集まった。

【ハリーポッターを差し出せ。そうすればこの子供の命は助けてやろう。トム・リドルの館で待つ】

ホグワーツに響いた声。

HP「早く館に行かなきゃ」

SB「待て、ハリー。1人で行くな」

HP「早く行かないとロンが!!!」

RR「大丈夫だから、万全な体制を準備して、僕達も一緒に行く」

HP「そんなことしてるうちにっ、!ダメだっ!ロンは僕の大切なッ…!」

SB「ハリー。君の気持ちはよく分かる。だが焦って無防備に乗り込んで勝てる相手では無いんだ」

ハリーは、ついこの間までロンと喧嘩をしていた。ロンが隣にいないことが、どんなに自分の気持ちを乱すかを知ってる。




RW「…ぉ、お前が…闇の帝王……」

【あぁ…よく来た、純血のロナルド・ウィーズリー】

RW「ぼ、僕を攫ってどうするつもりだっ」

【ハリーポッターを誘き出す…。お前の一家も高貴なる純血だ…。喜んで歓迎しよう、どうだ、我らと共に来い】

RW「嫌だっ!!」

【そうか。…残念だ】
 

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