虚言の魔導師と美術館

□不思議なメール
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マルク、グリル、タランザの4人で朝からシア姉を待って、結局本人が返ってきたのは昼時も過ぎたころ。
まったく、無駄な時間を過ごしたと思わず思っちゃったけど、シア姉のお土産はそんな気持ちも一瞬で吹き飛ばしてしまった。

ゲルテナという、地球の芸術家の作品集。

とても分厚いケド、不気味でいて魅力的な絵やら彫刻の写真を見ていたら、ボクまでファンになっちゃった!

てなわけで、シア姉とあのやかましい3人が帰った後も、ボクはずっとその作品集を眺めてた。
そりゃもう、頭に焼き付けるように。

“ME”のページの最初のページをめくろうとしたとき、ローアがメールを一件受信した。


そのメールは、見たことのないアドレスから送られてきていた。
いつもなら、そんなメールを開くなんてことしないんだけど…

「ge・ru・te・na…って、この本のゲルテナ?」

思わず、よく考えもしないでメールを開いてしまった。
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