松の書物

□兄さんごめんね
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「一松、猫ちゃん家に入ってるよ。」
ガラッと音を立てながらチェックの服を着た三男が僕の目の前に立つ。
「おそ松兄さん猫アレルギーだから、あんまり家に入れちゃいけないよ。」
猫を抱き抱える。
なでなでしながらジャれてくる猫を見てデレデレになってるチョロ松兄さんが本当に可愛い。
「…ねぇ、兄さん」
「ん?どうしたの一松。」
「猫と遊ぶのもいいけど、僕とも…遊んで…」
顔が赤くなるのを感じた。
死にたいくらい恥ずかしい。
そんな僕を見つめながらチョロ松兄さんはケラケラ笑い
「いいよ。猫とも一松とも、遊ぼっか。」
なんて軽い言葉で済ませやがった。
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