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□火照る身体
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タッタッタッ…
「兆麻さーん!!」
廊下を走りながら自分の名前を叫ぶ人影
キキーィッ
「ぜぇ…はぁ…兆麻さん!大変っす!」
「どうした紹巴」
「姉様が!…姉様が熱が出たみたいなんっす!姉様のもとへいってきてあげてください!」
「ヴィーナが!?…ならば私より薬師に…;」
「兆麻さんじゃなきゃダメなんっす!!!ほーら、いってあげてください〜」
背中を押され兆麻は毘沙門天のもとへむかった。
「フフッ…がんばってください、兆麻さん…」
その声はもう兆麻には聞こえなかった