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□せいかいは。
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51side

寝れない日が続いていたのは

完全に体調を崩したからだった


怠い…と思いながら楽屋へはいる




剛は早めに入って衣装などを決めている

「おぅぅぅ〜す」


久しぶりやなと思いつつも

わざわざ「久しぶりやなぁ〜!」
なんて会話をする関係でもない



いつものように
椅子に座りメイクされるのを待つ


椅子に座るやいなや
眠気が一気にきた

「ゔーん…」

我ながら地鳴りのような低い声だと思う

背伸びをして身体を起こす


剛…
あいつは隅に座ってコーヒーと格闘している



『あっちぃ…あつぅ…』

『剛さん大丈夫ですか?』

『ちょっと口んなかヤケドしたわ笑』




年々あいつは昔に戻ってるような気がしてる

もちろん大人やけど

殻が破れてきたというか、
ひと皮むけたというか、、

人間的に柔らかくなってきた

剛のほうから

コーヒーの香りがふわふわと香って

また眠りに落ちそうになる

iPadを出してなんとか目を覚ましていた



『光一さん、眠そうですね〜?』


マネージャーが話しかけてきた



「せやねん、3時間しかねれんかったわぁ〜はぁぁ〜」


『だから昨日ちゃんと寝て下さいって僕言ったじゃないですか〜!』


「すんまへんほんますんまへん」


『その顔!アイドルアイドル!』


「ふぇ〜?ほんますんまへん」

『だから顔!笑』


ふざけた顔をして
悟られないようにしたのは

昔から変わらない癖だ
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