長編小説
□星に願いを
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「なーつーめー((怒。なんで授業サボるんや〜ーーー!」
北の森に蜜柑の怒鳴り声が響いた。
サボりをしている棗をパートナーとして連れ戻せ、と言われたのだ。
そんな蜜柑をよそに棗は気もちよさそうに寝転がっていた。
「無視すんな!ウチ、ただでさえバカなんに、余計バカになるやろがぁ!」
それにカチンと来た蜜柑は又もや棗に怒鳴った。
「うるせぇな……勉強くらい俺が教えてやるよ。」
棗は鬱陶しそうに蜜柑に向かって手を払う。
「ぇえから!さっさと戻………っ!」
蜜柑は棗の腕を掴んで連れ戻そうとしたが胸に痛みを覚えうずくまる。
「蜜柑……………?どうした!?」
急に座り込んだ蜜柑を棗が支える。
「な、なんでもないで!少し痛かっただけや♪」
心配そうな棗に蜜柑は微笑む。
棗もそれを見て安心した。
「そうか…」
しかし蜜柑がまた、うずくまってはいけないと思い、棗は蜜柑と教室に帰ったのだった。