なつみかんに25のお題
□『水玉』
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「あっれ〜?今日も棗君いないねぇ♪」
現在、国語の授業。
もうお分かりであろう。
今、キモい声を出した人物の名前はナル。
棗はナルが大嫌いなため、国語の授業には毎回出席しなかった。
もちろん、この場合どうなるか皆さんならお分かりであろう。
パートナーの蜜柑が棗を呼びに行くのだった。
蜜柑は棗を探した。
しかし、なかなか見つからない。
「棗〜?どこおるん〜?」
やがて蜜柑は探し疲れたのか北の森の大木の下で眠ってしまった。
すると棗が寝ている蜜柑を発見した。
「なにしてんだ?コイツ……」
棗はそう呟くと蜜柑の隣に腰かけた。
スースーと隣から気もちよさそうな寝息が聞こえてくる。
ふと棗が蜜柑のスカートの辺りを見ると蜜柑のスカートが捲れていて水玉のパンツが見えていた。
(相変わらず色気ゼロだな…)
そう思うとソッとスカートを戻す。
それと同時に蜜柑は目を覚ました。
「あ、おった棗……」
蜜柑は寝ぼけ眼でいいながらゆるゆると微笑んだ。
そんな蜜柑に棗は一言。
「おはよう。み.ず.た.ま。相変わらず色気ゼロだな。」
そのまま蜜柑の隣を通り過ぎて行く。
後ろでは蜜柑が怒っていた。
「棗〜〜!!見たんかぁ!!!」
蜜柑の大声を聞いて棗は少し微笑むのだった。
今日も君は水玉パンツ。