短編

□飲み会
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p.m 4:30



今日はお仕事がお休みの日

だから同棲中の彩ちゃんとゆっくりお昼寝中

隣に腕を伸ばせば彩ちゃんの腕が……

ない?

なんで?


違和感に目を開けたら、やっぱり彩ちゃんはおらんかった


「…彩ちゃん?」


まだ眠気の混じった声で呟いたら彩ちゃんは髪をタオルで乾かしながらでてきた

お風呂入ったんかな

「ごめん起こした?」

「ううん。お風呂?」

「汗かいたからシャワー浴びた。
今日は飲み会もあるし」


そうやった
今日は飲み会


今日は月に一度、大学の時に仲がよかった同級生との飲み会が行われる日


「あー忘れてたー。何時からやっけ?」


「18時から。まぁ17時半には家出なあかんなー。用意大丈夫?」


現時刻は午後4時半


逆算して家出るまでには1時間しかない


当然私はメイクも服も用意はしていない


言ってる意味、わかるよな?

この後の私は凄まじかったと思う

知っておきながら起こさんかった彩ちゃんにちょっと切れながら用意した


「もー知ってたんやったら早く起こしてくれたっていいやんか!」

「だって気持ちよさそうに寝てるからさ」

「彩ちゃんのあほ!」

なんとか30分で用意は出来、あとは着替えるだけ


余裕出来てよかった


「なー彩ちゃん、後ろのジッパーあげて?」


今日は暑いからジッパー付きのワンピースを着て行こうにも

背中まで腕が回らん


「おぅ、ええよ」


鏡の前に立ってる私の後ろに彩ちゃんがきてジリジリとジッパーをしめる

あとちょっとで閉まる、そう思ったのに彩ちゃんはいきなりジッパーを上げ下げして遊びだした


「ちょっと彩ちゃん⁈遊ばんとい…..ンッ…」


抵抗しようにも彩ちゃんに深いキスされてできやん


鏡に映る自分がいて恥ずかしい



キスを続ける間にも、彩ちゃんの手はジッパーの空いてる背中から前に下腹部を触ってくる


「…ちょっ....あか..ンッ…もぅ」


気付いたら背中のジッパーが下にさがったままソファに押し倒されてた


「美優紀シよ?」


「……飲み会、遅れちゃうやん」


「…間に合うようにするから」
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