長編

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あれから何日経ったんやろうか。

美優紀も山田の家に住まわしてもらって仲良くやってるらしい。

学校でも、笑顔が増えた。
俺も、笑えるようになった。

美優紀は援交のような事は一切やめ、学校が終わったら俺の家に来てくれる

『さーやーかーちゃん!』

ベットで寝転がりながら携帯いじってる俺にデカイ声で話しかけてくる山田。

「なんやねん」

『なにしてんのー?』

「携帯いじってる」

『それはわかる!
だから携帯で何見てんの!』

「LINE」

『だれと?』

「山田」

『…ふーん』

「言っとくけど、やましい事してないから」

『…でも一応元カノ…』

ぶすっとわかりやすく頬っぺたを膨らます美優紀に顔を近づける

「俺はお前しか見えてない」

『…彩……好きっ!』

首に抱きついてくる美優紀を
ベットに誘い入れて腕の上に引き寄せた。

「俺もやで、美優紀」

えーなんてー?って いたずらっ子みたいに笑う美優紀の顔、以外と好きやねんなー

『あっそー言えば彩ちゃん、
あの写真ある?』

「あーこれやろ?」

『貸して!』

俺の手から奪い取るようにしてとった半分に破れた写真をテープでくっつけた

『どう?』

「どうってなんやねん」

『これ、彩ちゃんにあげる』

「もらっといたるわ」

『そーやってすぐ照れる彩ちゃん
好きやで?』

「照れてへんして」

チュッ

ゆっくり触れた唇。
自然と目を閉じてた。

『な?照れたやろ?』

「……///」

それからは何度も何度も触れるだけのキスをして気づいたら携帯なんか放置してた
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