長編
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山田と別れて数日。
やっぱり噂が回った。
それは俺が上西に話してから
近くにおった奴らが回したから。
でも現実とは違う事を俺は話した。
俺が山田に振られたって。
俺が振ったなんて、言われへんわ
山田とは別れたから
正直教室に来る必要はない。
けどもう一つやらなあかん事がある
美優紀と話したい。
美優紀はいつくるんやろか
全く来てない
がらがらっ
どうせ今日もこやんやろ。
そう思ってたけど、
不意に開いた扉からまたあの日よりもやつれた美優紀がおった。
「…みゆっ」
目の前におるはずの美優紀。
なんでか話しかけちゃいけない
オーラを放ってた。
だから
明日の昼、あの場所で待ってます
彩
とだけ書いて美優紀の
机の中に入れた