長編
□４
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記念日当日。
記念日ってゆっても
普段の日常とさほど変わらん。
テキトーに起きてごはん食べて
ゆっくりして学校行く
それはいつもと変わらんくて
唯一違うんが一緒に帰る事ぐらい
いつもどうり屋上で
ヘッドホンしながら音楽聴いてたら
LINEの通知音がなった。
山田からや。
『彩ごめん。
放課後急にミーティング入った
みたいで一緒に帰られへん。
すぐに彩んち行くから
先帰ってて！』
既読つけたから
『了解』
それだけ打ってLINEを閉じた。
でもなんかモヤモヤして
もう一度LINEを開く。
『一緒に帰られへん』か。
なんかその一文見ただけで
山田がこの文章を
どんな気持ちで
どんな表情で打ったんか想像できた
たぶん
悲しくて泣きそうな顔
いまでもしてんねやろな。
なんか…。