長編

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文化祭前日。

やっぱり昨日だけじゃ無理で今日の放課後残って準備しなあかん。

って言っても1日目のやつは準備できてる。

けど立て看板とか呼び込み板とかチラシとかがあんまできてへん。

正直、やばいよな。

放課後になって用事があるやつらは帰っていった。

まぁしゃーない。

とりあえず机後ろに下げて看板二つ完成させな。

1つはクラス。
もう1つは軽音の看板や。

まぁ先にクラスのやつやな。


クラスの看板がほとんど終わって部活のやつに取り掛かろうとしたらペンキがあと少しやった。

「上西ー。そっちペンキ余ってるー?」

『もーないわー。足らんよな?』

「俺買いに行ってくるわ」

『よろしくー』

ついでに差し入れも買っていくか

でも差し入れなんかなに選んでいいかわからんから美優紀を連れて行く

先にペンキを買って美優紀が差し入れを選ぶ

「んーどれも美味しそう」

『なんでもええよ。美優紀が選ぶんやから』

結局、みんなが好きそうなシュークリームを買って学校にむかう。

途中で雨が降り出したみたいで近くで傘を1本だけ買った。

「早くシュークリーム食べたいなー」

「美優紀はほんまに甘いの好きやな。 あー今日で準備終わるかな」

「でも楽しみ!彩ちゃんの執事姿早く見たいなー」

「美優紀それ目当てやろ」

「当たり前やん!
あっそーや彩ちゃん、あのさ2日目の後夜祭の…」


『彩さーん!』



美優紀の言葉を遮ったのは夢莉やった。

夢莉も買い出しやったんか岸野と2人

相合傘見られたとか恥ずかしすぎる

「おぉ、夢莉らも買い出し?」

『そー。彩ら相合傘とかほんま仲いいなー』

「そうやろ?私らラブラブやねん」

腕に絡みついてくる美優紀。
あーもーなんやねん。

あ、夢莉がまた哀しそうな顔してる

なんで夢莉はこんな哀しそうな顔するんやろ

俺にはわからへん。
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